日曜だけの駄菓子屋オープン 夢をかなえた会社員、仕入れは有休で

森直由
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 兵庫県明石市の会社員の女性が、長い間の夢だった駄菓子屋を日曜日限定で同市内にオープンさせた。子どもたちの間で評判が口コミで広がり、最近は開店直後に行列ができるほどの人気ぶりだ。

 その駄菓子屋は「日曜日のおやつ たんたん駄菓子堂」。明石市出身でネットショッピングの運営会社で働く丹野法子さん(47)が手がける。

 丹野さんは子どもの頃から駄菓子が大好きで、大人になってからも各地の駄菓子屋に通った。「いつか店を開きたい」という夢を抱くように。「カラフルなパッケージや味、100円でいろいろな物が買えるわくわく感が魅力です」と語る。

 これまでフェリー会社や病院で働き、約5年前から現在の会社で働き始めた。昨年10月、知り合いの就労支援施設の運営者に「駄菓子屋をやりたい」と相談。「日曜日は施設が休みなので、無料で貸します」と許可を得た。

 場所は施設1階の入り口部分で広さ約6平方メートル。木製の棚やカウンターを購入し、1個10~150円のグミやゼリー、チョコなど約60種類の駄菓子、シャボン玉やスーパーボールなど約20種類のおもちゃを卸会社から仕入れ、5月にオープンさせた。

 「日曜日の楽しみができた」「子どもが計算をしながら買い物の勉強もできる」などの声が親世代から寄せられている。家族3人で訪れた小学5年の尾山千咲さん(11)は「これまで近所に駄菓子屋がなくて、安く買えるのでうれしいです。これからもいっぱい通いたい」と笑顔を見せた。

 丹野さんは平日に有給休暇を取り、大阪市の問屋街に毎月通い、新しい駄菓子やおもちゃがないか調べている。なるべく安くておいしい駄菓子を仕入れ、新商品も毎回置くように心がけている。駄菓子屋での利益は優先していないという。「夢を実現できて、お客さんの笑顔を見るたびに開いて良かったと感じます。駄菓子を食べながら、映画を鑑賞するなどのイベントも開けたら」と話している。

 住所は明石市魚住町金ケ崎1441の1。営業は日曜の午前10時~午後4時。「たんたん駄菓子堂」のツイッターで最新情報を発信している。(森直由)

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年10月27日7時54分 投稿
    【視点】

    駄菓子屋さんを開くことは私の目標でもあります。 地域社会のなかに子どもが子どもでいられる場所が減っているように思います。 駄菓子屋さんは、子どもが子どもでいられる貴重な場所の一つです。 若いころは私にも学校をつくりたいなんて大それた夢

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    岡本峰子
    (朝日新聞仙台総局長=多様性と社会)
    2022年10月27日0時43分 投稿
    【視点】

    なんて夢ある副業!開店おめでとうございます。 この駄菓子屋さんからそう遠くない土地で生まれ育った私も、幼い頃から小学生までよく近所の駄菓子屋に通いました。1日のお小遣い10円(時代がしれる・・)。当初はコイン1枚を握りしめて通い、次第