ロシアによるウクライナの電力施設などに対する激しいミサイル攻撃が続いています。民間人の生活や安全を脅かすミサイルやドローン(無人航空機)の攻撃が各地で繰り返され、一部では水道などの生活基盤も破壊されているようです。
(タイムスタンプは日本時間 括弧内は現地時間)
【プレミアムA】「死の通り」 ブチャ 生存者の証言
大量虐殺の悲劇に見舞われた街ブチャに「死の通り」と呼ばれる場所があります。生存者が語るロシア占領下の「絶望の1カ月」とは。金成隆一記者が住民の証言を丹念に集めました。現地からの写真や映像とともに伝えます。
■■■11月1日(日本時間)■■■
22:57(パリ14:57)
マクロン氏、ウクライナの防衛強化支援を表明
フランスのマクロン大統領は1日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で協議した。マクロン氏は、ロシアの攻撃によって被害を受けたウクライナのエネルギー施設の復旧や、ウクライナの対空防衛を強化するための支援を行うと話したという。ロイター通信などが伝えた。
また、12月13日には冬場のウクライナの人々を支援する国際会議をパリで開くことで合意した。前日の12日にはフランス企業からの支援を集めるための二国間会議も開催するという。
22:56(モスクワ16:56)
ロシア動員の新兵、100人以上が死亡 独立系メディア
国外に拠点があるロシア系独立メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は1日、9月21日から始まった部分的な動員による新兵のうち、少なくとも100人が死亡したと報じた。うち23人は戦場ではなく、訓練中にけんかやアルコール、薬物などが原因で死亡したとしており、5人に1人にのぼる計算となる。同紙は死亡が公式に確認されない人も少なくなく、実際の死亡者はさらに多いと推測している。
22:50(アンカラ16:50)
エルドアン大統領、プーチン氏と電話協議「協力関係確信」
トルコのエルドアン大統領は1日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議し、ロシアが参加を停止したウクライナの食料輸出に関する国際枠組みについて、「問題解決のために、必要なイニシアチブを取り続ける」と述べた。
トルコ大統領府によると、エルドアン氏は「(食料輸出について)前向きな協力関係を確立できると確信している」と訴え、「建設的なアプローチ」で食料危機を解決すれば、停戦などに向けた今後の交渉に弾みをつけられるとの見解を示した。
この枠組みの合意は7月、国連とトルコが仲介し、ロシア、ウクライナがそれぞれ文書に署名。だが、ロシアは10月29日、実効支配するクリミア半島の港にいた黒海艦隊の艦船や民間の船が、ウクライナのドローンに攻撃されたとして、ウクライナからの食料輸出合意への参加を停止すると発表していた。トルコのアカル国防相も10月31日にロシアのショイグ国防相と電話協議をしている。
21:40(キーウ14:40)
ウクライナの電力不足、EUが支援準備 シムソン欧州委員
欧州連合(EU)のシムソン欧州委員(エネルギー担当)は1日、ウクライナで電力が不足した場合は、それをEUが支援する準備があると話した。ウクライナのウニアン通信のインタビューに答えた。
同通信によるとシムソン氏は、ウクライナの電力網は今年3月に欧州のネットワークに接続され、双方向での送電が可能だと説明。シムソン氏は「ウクライナはEUと電力を輸出または輸入することができる」と話したという。
ウクライナではロシア軍がエネルギー施設に対する攻撃を続けており、冬場の電力不足が課題となっている。
21:31(ワシントン8:31)
イランがロシアにドローンやミサイル輸送準備 米CNN
米CNNは1日、イランがロシアに対し、短距離弾道ミサイルやドローンなど約1千の兵器を追加で輸送する準備をしていると、イランの兵器計画の監視をしている西側当局者の話として伝えた。
これらの兵器のロシアへの到着時期は不明だが、遅くとも年末までには届き、苦戦が続くロシアへの大きな「援軍」になるとみられる。前回、イランからロシアに兵器が輸送された際には、約450機のドローンが含まれていたという。
20:00(モスクワ14:00)
侵攻後の株価下落やビジネスの縮小が影響か
ロシアの大富豪25人の保有資産が年初から834億ドル(約12兆円)減ったと、ノーボスチ通信が伝えた。ウクライナ侵攻後の株価の下落やビジネスの縮小が影響したとみられる。25人の合計資産は約3千億ドルで、約22%の下落となる。資産が最も減った富豪は112億ドル減だった。
15:37(キーウ8:37)
ロシア軍の夜間攻撃で女性1人死亡
ウクライナ中南部ミコライウのセンケビッチ市長は1日、ロシア軍による夜間の攻撃で女性1人が死亡、複数の民間の建物が破壊されたとSNSで伝えた。
センケビッチ氏によると、被害を受けたのは教育機関の建物や2階建ての住宅などで、火災も発生したという。
15:10(ロンドン6:10)
ベラルーシ基地にミグ戦闘機
英国防省は1日に発表した戦況分析で、ベラルーシの首都ミンスク郊外にあるマチュリシ空軍基地にロシア製のミグ31戦闘機が10月17日に駐機し、近くには大型の弾筒が保管されていると発表した。
同省は、この弾筒はロシアの極超音速ミサイル「キンジャル」に関連する可能性があるとしたが、これまでにベラルーシに配備されたことはないという。また、ウクライナとの戦闘で、射程が2千キロを超えるキンジャルをベラルーシに配備する利点はロシア側にはほぼないとして、こうした動きは「西側へのメッセージであり、ベラルーシがさらに戦争に加担していることを描写するために展開した可能性が高い」としている。
15:04(キーウ8:04)
キーウの水と電力復旧
ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は1日、市内で水と電力の供給が完全に復旧したとSNSで伝えた。クリチコ市長は「侵略者の野蛮な攻撃でエネルギー不足が甚大」であるとして、今後も計画停電は行うとした。
10:00(ワシントン10月31日21:00)
プーチン大統領の「料理長」、ロシアで存在感
米シンクタンク「戦争研究所…
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- 【視点】
ロシア軍のダメさについての報道が多いのですが、あまり真に受けすぎない方がよいと自戒しています。 侵略者に勝たせるわけにはいかない、負けて欲しいという気持ちから、ウクライナに有利な情報に飛びつきがちな心理が目を曇らせる危険は、常に意識してい