顔と名前出し「堂々と生きたい」 16歳高校1年生、特別視されずに

有料記事

編集委員・大久保真紀
[PR]

 「ズボンがいいな」

 東京都中野区在住の小賀坂小春さん(16)は小学6年のとき、中学の制服がスカートと決められていることに疑問を感じた。

 運動好きで、寒がりだから。

 一緒に暮らす里親と地元の東京都中野区長に会って気持ちを伝えた。区内では性別に関係なく自由に制服を選べるようになった。

 うれしかった。

 でも、取材の申し込みがあっ…

この記事は有料記事です。残り438文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2022年10月28日10時51分 投稿
    【視点】

     私のアメリカ人の友人には他の国から養子を迎えいれている方が何人かいます。お子さんが大学生以上になり、親子含めて一緒に話すようになると、自分の実親や里親の話をごく当たり前に会話の中で話してくれます。  こうした「あたりまえ」さの背景に

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    大久保真紀
    (朝日新聞編集委員=子ども虐待など)
    2022年10月28日12時35分 投稿
    【解説】

      親と一緒に暮らせずに乳児院や児童養護施設で育つ子どもたちは、多くの場合、自分で何かを選ぶということが苦手です。自分が知らない間に、希望したわけでもない施設に入り、決められた枠の中で生活しているからです。そうした体験の積み重ねが子どもたち

    …続きを読む