「憲法に家族保護」は旧統一教会が考案?幻の24条からねじれた歴史
杉原里美
憲法24条は家父長制の「家」制度を否定したとされ、男女平等の礎となった。生活に極めて身近な条文だ。「伝統的家族」を志向する保守的な立場から、「家族保護条項」の創設を唱える改正論も根強い。一方、家族をめぐる憲法訴訟の中で、24条の意義に改めて光を当て、生かしていこうという動きもある。
今夏、ユーチューブの動画がSNSなどで話題になった。
「世界平和統一家庭連合(旧…
- 【視点】
個人の尊厳と両性の本質的平等を定めた憲法24条が、なぜ、憲法改正のやり玉にあがってきたのかという歴史がよくわかる記事です。記事にあるように、24条改憲論はつまるところ、「個人の尊重を弱め、家族を集団として一体的にとらえているのが特徴」です。