南海電鉄が来年10月から運賃値上げへ 初乗り運賃は180円に

松永和彦
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 南海電鉄は28日、来年10月からの運賃値上げを国土交通相に申請したと発表した。初乗りは現在より20円高い180円となり、大手私鉄16社の中では、すでに来春からの値上げが決まっている近畿日本鉄道と並び、最も高くなる。

 普通運賃、通勤定期などの全体の改定率は平均10・0%で、大人普通運賃は20~40円の値上げ。通勤定期は平均12・3%、通学定期は平均4・5%上げる。値上げはケーブル線を除いた全線で適用する。

 また、定期外の利用が一番多く、乗り継ぎ割引がある難波―中百舌鳥駅間には新たに特定運賃を設定する。現在の340円が10円高い350円になる。

新型コロナの影響も

 同社の輸送人員はピークだった1983年度の3・2億人から2021年度には1・8億人まで減少。運賃収入もピークの1996年度の665億円から21年度には379億円まで減った。沿線の人口減少や、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたことなどを理由に挙げた。20年、21年度と、2期連続の営業赤字だった。

 今回の運賃の値上げにより、年間約43億円の増収を見込むという。踏切の安全性向上や、防犯や自然災害への対策、新造車両への投資などに充てるという。

 運賃値上げが認可されれば、同社の値上げは消費税改定時を除くと、1995年9月以来、28年ぶりとなる。(松永和彦)

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