知的障害のスイマーがギネス認定 顔上げたクロールで2650m
上田真美
自閉症で重い知的障害のある奈良市のスイマー、井上和晃さん(24)が28日、水面から顔を上げたまま泳ぐ「ヘッドアップクロール」でギネス世界記録に挑戦した。公式認定員の立ち会いのもと1時間で2650メートルを泳ぎ、世界記録に認定された。
挑戦したのは「1時間で50メートルプールをヘッドアップクロールで泳いだ最長距離」。この種目にこれまで記録はないが、ギネスワールドレコーズとの調整で、顔を沈めずに2千メートル以上泳げば認定されることになっていた。
ヘッドアップクロールは顔を水上に出す分、下半身が沈む。水の抵抗が大きくなって体力を使うため、競泳経験者でも長い距離を泳ぐことは難しいという。