ソウルの繁華街で転倒事故か、50人心肺停止 ハロウィーン前に人出
ソウル=鈴木拓也
29日午後10時15分ごろ、韓国・ソウルの繁華街の梨泰院(イテウォン)で、ハロウィーンを前に集まった多数の人が倒れているとの通報が消防当局にあった。消防当局によると、約50人が心肺停止状態にあるという。事故の詳しい原因はわかっていない。
現場は外国人が多く集まり、クラブなどが多く営業する地区。ハロウィーンを前に仮装した多くの人でにぎわっていた。韓国大統領府によると、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は関係機関に、被害者の迅速な救急、治療に万全を期すよう指示した。
聯合ニュースによると、同日午後11時半現在、梨泰院の中心にあるハミルトンホテルの近くで、数十人が心肺停止状態にあり、駆けつけた救急隊員らが心肺蘇生措置を続けている。消防当局には、呼吸困難などによる救助要請が約80件寄せられたという。別の韓国メディアは、居酒屋に現れた有名人に大勢の人が殺到し、事故が起きたとする目撃者の声を伝えている。
ソウルの梨泰院は、ネットフリックスで日本でも人気となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」の舞台となった繁華街で、日本人観光客にも人気のスポットだ。(ソウル=鈴木拓也)
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