里山をホールに ハイキングコンサート 長久手と東大先端研 愛知
鈴木裕
里山の森の中でクラシック音楽を楽しむ「ハイキングコンサート2022」が30日、愛知県長久手市であった。約4キロのコースを歩きながら、バイオリニスト近藤薫さんら国内外で活躍するアーティストたちの演奏を満喫した。
東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターで、東京大学先端科学技術研究センター特任教授の近藤さんが企画し、同市と東大先端研が結んだ連携協定の第一弾として実現した。
出発地の色金山歴史公園では、近藤さんら5人の弦楽奏者が、ドボルザーク「弦楽五重奏曲第2番」を演奏。33人の参加者たちは、雑木林の中で、コンサートホールでは聴けない音色に聴き入った。
近藤さんは「里山は人と自然を結ぶ場所であり、芸術も同じ役割がある。葉っぱのざわめきや小鳥の声と音楽が合わさったすばらしい瞬間をみなさんと共有したい」とあいさつした。
この後、香流川緑地でシャイト「戦いの組曲」など、多度神社でファルカシュ「17世紀の古いハンガリー舞曲」など、つむぎて圃場(ほじょう)でワーグナー「ジークフリート牧歌」を、吹奏楽奏者も加わって奏でた。(鈴木裕)
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