梨泰院でハロウィーン「解放の象徴」 日本のコスプレ文化も影響

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聞き手・多鹿ちなみ
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 150人を超す犠牲者が出た韓国・ソウルの繁華街「梨泰院(イテウォン)」の雑踏事故。韓国では「ハロウィーンといえば梨泰院」と言われ、事故が起きた10月29日夜には仮装した若者ら10万人以上が集まっていたとみられています。韓国でハロウィーンはどのように広がり、熱狂的なイベントとなっていったのか。国際関係史が専門で、韓国文化に詳しい一橋大学の権容奭(クォンヨンソク)准教授(51)に聞きました。

 ――韓国でハロウィーンは、どのようなイベントとして定着しているのでしょうか。

 韓国ではもともとハロウィーンへの関心はまったくなく、楽しむ習慣もありませんでした。盛り上がるようになってきたのは、2014~15年ごろからです。スマートフォンが当たり前になり、SNSやインスタグラムが流行する中で、「梨泰院でハロウィーン」がトレンディーな文化になっていきました。

 今や単なる祝祭やイベント以上に、「梨泰院でのハロウィーン」は若者にとって「絶対行きたい」という特別な意味のあるものになっています。いわば、既成文化と距離を置く20~30代のMZ世代にとって世代のアイデンティティーを表象する象徴になったのです。新型コロナウイルスが流行する前は、ハロウィーンの時期の梨泰院には1日に20万人が訪れていたと言われています。今年より多い人数です。

「解放」求めるMZ世代 日本の「コスプレ文化」も浸透

 ――なぜ梨泰院で、そこまで盛り上がるようになったのでしょうか。

 ハロウィーンが盛り上がるよ…

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