幼子2人を抱きかかえた熊本地震の夜 記者が防災士に挑戦

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城真弓
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 九州・山口で近年、地震や豪雨など激しい災害が相次いでいる。長年暮らしている記者が危機感を持ち、防災士試験に挑んだ。防災士認証登録者は全国で約23万9千人(10月末現在)と広がりを見せる一方、課題もあるようだ。

 2016年4月に熊本地震が起きた時、記者が住んでいた福岡市内のマンションも大きく揺れた。棚の上の物が落ちた程度で、被害と呼べるほどのものはなかったが、当時は産休中で、夫は単身赴任で不在。緊急地震速報のアラート音が鳴り響くなか、とっさに新生児だった長男と1歳の長女をかばうように抱きかかえた。「もし避難しないといけなくなったらどうしよう」と考えを巡らした。

 エレベーターが使えなければベビーカーも使えず、1人で首のすわらない新生児と1歳児をどうやって連れていくのか。紙オムツのストックはあっただろうか。もっと大きい揺れがきたら家具は倒れないか……。揺れが収まっても、なかなか寝付けなかった。

 これまで、10年10月の奄美豪雨(鹿児島)や12年7月の九州北部豪雨などの現場を取材し、防災についても報じてきた。でも「災害弱者」の子どもを持ったことで、改めて防災の大切さを身をもって感じた。以来、ネットや本で情報を集めるようになった。もっと学びたいと考え、昨年11月、福岡県が実施する防災士養成研修を受講した。

 防災士とは、NPO法人「日…

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