米連邦議会のナンシー・ペロシ下院議長(82)の自宅が襲われた事件の衝撃がやまない。10月31日には、容疑者の男が連邦法上の傷害と誘拐未遂の罪で訴追され、その供述内容も明らかになった。一方、今回の事件についてペロシ氏や民主党に非があるかのような発言も目立ち、米社会の亀裂があらわになっている。
司法省が公開した裁判資料によると、10月28日午前2時23分、サンフランシスコ市の通信指令係が緊急通報を受け取った。ペロシ氏の夫、ポール氏(82)からだった。「知らない男が家にいて、妻を待っている」。そんな内容だった。
市警の警察官は8分後、現場に着いた。ノックして玄関に入ると、ポール氏とハンマーを持った男が向かい合っている姿が見えた。「ハンマーをおろせ」。警察官が言っても男は聞き入れず、自らのハンマーでポール氏の頭を殴った。慌てて中に入った警察官が男を取り押さえた。
警察がポール氏から事情を聴いたところ、男はポール氏が就寝中に突然、寝室に入ってきた。
「ナンシー(ペロシ氏)と話したい」
消されたブログに「Q」、「グレートリセット」、「ピザゲート」
「いまはいない」…
- 【視点】
議員への脅迫は5年前に比べて10倍以上に増えた。2016年に902件だった脅迫は、トランプ大統領が就任した後に激増し、2017年3,939件、2018年5,206件、2019年6,955件、大統領選があった2020年8,613件、2021年