高浜4号機は4日に原子炉起動へ 関電
小田健司
【福井】定期検査中に異常がみつかり原子炉の起動が延期されていた高浜原発4号機について、関西電力は1日、4日に起動、12月以降に営業運転を再開する見通しを発表した。当初の予定より約2週間遅れとなる。
4号機では10月21日、1次冷却系統の圧力を下げる「加圧器逃がし弁」の温度が規定値を超える異常が感知された。関電は同28日、点検作業中に混入した異物で弁に傷がつき、蒸気が漏れたとする調査結果を発表した。弁の交換を行い、運転再開のめどが立ったとしている。
また、関電は1日、10月30日にも運転中だった高浜3号機の非常用ディーゼル発電機1台で、発電機のメンテナンスに必要な「ターニングギア」が一時、取り外しができなくなったと発表した。約12時間にわたって発電機が自動運転できず、保安規定上の「運転上の制限の逸脱」に該当する状態になったという。(小田健司)
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