韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故。人々が折り重なるように倒れ、150人以上が犠牲になった事故の前、警察にはその危険性や、切迫性を感じた人たちからの緊急通報が寄せられていた。
「圧死しそうです」「倒れて騒ぎになって」「何らか対応してくれないと」「いたずらじゃないです」「大型事故になる一歩手前です」「早く来てください」「人が死にそうです」
事故が起きるおよそ3時間半前から続いた悲鳴までまじる11件の通報の内容を、韓国の警察庁が1日に公開した。
事故発生の3時間以上前に第一報
10月29日午後6時34分
警察官:はい、緊急通報112(日本の110番に相当する番号)です。
通報者:こちら、梨泰院のメインストリートに入る道なんですが。
警察官:梨泰院のメインストリートですね。はい。
通報者:もしもし、クラブへ行く道、ハミルトンホテルの路地にイーマート24がありますよね。
警察官:ハミルトンホテルの路地にあるイーマート24ですね。
通報者:はい。その路地がいま、人々とともに上ったり下りたりしているのですが、とても不安なんです。それで、人が下りてこられないので、ずっと押されて上っているので圧死しそうです。ようやく抜けてきたのですが、人出がとても多くて、ちょっと統制してもらわないといけないようです。
警察官:人々がうまく行き交うことができず、押されて倒れれば大きな事故になりそうということですよね?
通報者:はい。はい。いま、とても鳥肌が立っています。上ってくる路地がとても狭い路地ですが、梨泰院駅で降りる人がみんな上ってくるのでここで抜け出る人と交じり、さらにクラブに列をつくっているその列とも交じっているんですよ。上ってくる人をふさいで、ふさぐと下りてくるという。
警察官:クラブに並んでいる列と列、立っている人出と列、立っている人出と。
通報者:はい。そしてメインストリートから出てくる人と梨泰院駅1番出口から人がみんな出て、その路地にみな入っていきます。
警察官:あ、梨泰院駅から出て…