小さな子の自慰、親がかけるべき言葉は 性の話題「タブー視せずに」

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木佐貫将司
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 小さな我が子が、自慰をしているのを見かけたら――。「うちの子だけ?」「どう子どもに話せばいい?」。実は多いというこの悩み。どう向き合い、どう接すればいいのか。専門家に話を聞きました。木佐貫将司

 三重に住む30代の女性は2年前、当時小学1年生の長女と家でテレビを見ている時、長女がバランスボールに乗り、10分ほど股にこすりつけているのが気になった。

 最初は「変わった乗り方をしているな」くらいの感覚だったが、その後も、長女はほぼ毎日、同じことを繰り返した。机の角や一輪車の角に股を押しつけることもあり、女性は徐々に「自慰では」と思うようになった。

「これは自慰かな」。そう思った母親は、「悪いことではない」と自分に言い聞かせつつ、いろいろな言葉を娘に投げかけます。後半では、接し方に悩む親たちに向けたアドバイスや、なぜこうした悩みが多いのかを、2人の専門家に聞きました。

 当初は「自然なこと」「悪い…

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    磯野真穂
    (人類学者=文化人類学・医療人類学)
    2022年11月4日16時46分 投稿
    【視点】

    この記事にあるように、今の日本社会で「タブー」は大抵ネガティブな意味で使われます。 ですが文化人類学的に見ると「タブー」は社会にとって大切なことを守るために存在します。もう少し複雑なのです。 性に関わる事柄がタブーと結びつくこと

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