山口県知事、センチュリー「違法」判決に「違和感ある」 使用は継続

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太田原奈都乃 前田健汰 大藤道矢
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 山口県が「貴賓車」として高級車センチュリーを購入したのは違法だとして、購入額の2090万円の損害賠償責任を村岡嗣政知事が負うとした2日の山口地裁の判決について、村岡知事は「正直、驚いている」と述べた。

 判決後、報道陣の取材に答えた。車両を購入する契約締結を阻止しなかったとして「指揮監督上の義務違反」を指摘され、その根拠に「購入金額が高額になることが予想できた」とされたことについては「非常に違和感がある。なぜそう書かれるのか、かなり疑問だ」と不満を示した。控訴については、判決を精査して検討するという。

 訴えの対象になったのは、皇族らや外国の大使らが乗る「貴賓車」として、県が2020年4月に購入したトヨタのセンチュリー。元県職員の男性(75)が21年2月、極めて高価な車種である一方で利用が限られ、レンタルなど他の手段で対応が可能だったとして、「違法な公金支出で県財政に損害を与えた」と訴えを起こした。

 判決は「新たに購入すべき目的や高い必要性があったとはいい難い」と指摘。購入にあたってセンチュリー以外の車種についてまったく考慮されず、「あまりにも検討が不十分だった」とした。

 村岡知事は、20年に他の2…

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