たまらないアナログ感 折れても捨てられない、平林清澄の「相棒」
安藤仙一朗
国学院大の平林清澄(きよと)は2日、箱根駅伝の当日エントリー変更で2区に起用されました。
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平林清澄はバドミントン部に所属していた中学3年のとき、先生に勧められて地元の駅伝大会に出場した。
1区を走り、区間2位の好走だった。
結果以上の喜びを感じた。
「自分のつないだたすきが、ちゃんと(ゴールに)帰ってきたことがうれしくて」
仲間と、一つのたすきをつなぐ競技の魅力にひかれた。
地元福井にある駅伝の強豪・美方高(若狭町)に進み、本格的に競技を始めた。
実家は越前市の山間にある。
緑豊かな環境で、野生の動物が身近にいた。
「イノシシとサルとシカと共存していた」
実家から高校までは約60キロ離れている。電車を使っても片道2時間近くかかる。
毎日通うのは大変なので、寮に入った。
生まれて初めて、親元を離れての暮らし。
部屋に持ち込んだのが、ラジ…