70年大阪万博後、「一人負け」のトラウマ 課題山積、再起動なるか

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ネットワーク報道本部次長・池尻和生
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アナザーノート 池尻和生ネットワーク報道本部次長 

 東京都のJR三鷹駅から徒歩で南へ30分余り、小雨が降るなか訪ねたのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の調布航空宇宙センターでした。

 目的は、宇宙開発やロケットの取材ではありません。2025年の大阪・関西万博に向けて開発が進む「空飛ぶクルマ」です。

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アナザーノートは、紙面やデジタルでは公開していないオリジナル記事をメールで先行配信する新たなスタイルのニュースレターです。今回は11月6日第115号をWEB版でお届けします。

 万博の目玉の一つは、空飛ぶクルマを「タクシー」などとして活用すること。約4年前に万博開催が決まった際、大阪府松井一郎知事(当時)は「空飛ぶクルマを万博に導入したい」と繰り返していました。ただ、取材していた私は「そんなこと本当にできるのだろうか」と半信半疑でした。

 この9月の転勤で3年ぶりに再び大阪に赴任して知りましたが、まんざら夢ではないようです。ベンチャー企業の「スカイドライブ」(愛知県豊田市)が2人乗りの有人飛行に近づきつつあると聞き、取材を申し込みました。

■空飛ぶクルマ、市場は数百兆…

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