かつて革新府政実現の共産、来春に議席ゼロの危機 「ここが正念場」

有料記事共産統一地方選挙2023

寺沢知海 箱谷真司
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 来春の大阪府議選をめぐり、少数会派が「議席ゼロ」の危機に直面している。定数が88から79へ削減される予定で、複数人が当選する選挙区が大きく減少するためだ。人口10万人あたりの議員数は都道府県議会で最少となる見通し。人口減や財政的な理由で全国的にも議会の定数削減が進んでおり、専門家は「多様な民意が議会に反映されにくくなる」と指摘する。

 今年創立100周年となった共産党。小池晃書記局長は10月23日、大阪市北区の扇町公園で開かれた集会に参加し、「宝の議席を絶対確保し、さらなる議席増を」と声を張り上げた。

 現在、府議会で議席がある選挙区は東大阪市(定数5)と吹田市(定数4)の二つ。前回府議選では両選挙区とも最下位当選だった。来春の府議選では両選挙区の定数が1ずつ削減されるため、前回と同じ順位なら議席を失う。

70年代は「与党」で存在感 しかし維新の結成で・・

 1970年代には府議会で1…

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