社会課題の「もやもや」、リアルな対話に糸口 大学生がイベント発案

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佐藤善一
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 【神奈川】2020年春に始まった大学生活はリモートばかりで、友人をつくるのも一苦労……。

 そんな悩みを抱いていた専修大学の学生4人が新プロジェクトを立ち上げた。

 題して「ミストミラージュプロジェクト」。

 日常生活で感じた「もやもや」をお互いに吐き出し、それをヒントに解決策を探っていこうという試み。教職員も巻き込んで、もやもや解決に知恵を絞っている。

 きっかけは、経営学部ビジネスデザイン学科の見山謙一郎特任教授が昨年担当した演習授業だった。

 「コロナ世代からの専修大学へのSDGs提案」と題し、学生たちがコロナ禍で苦労した経験を出し合い、アイデアを考えるというものだ。

 3年の井関菜那(なな)さん、山本美也(みなり)さん、島田舞さん、石井寧(しずく)さんにとって授業は新鮮で刺激的だった。

 これまでの大学の授業はリモートばかり。顔を突き合わせて活発に意見を出し合う授業に引き込まれた。

 4人は「提案に終わらせないで、アイデアを実践したい」と見山教授に相談。見山教授の後押しもあって、社会課題の解決策を考える有志による「ミストミラージュプロジェクト」が立ち上がった。

 ミストミラージュは「Catch the mist(霞をつかむ)」と「Find a mirage(蜃気楼を見つける)」を組み合わせた造語で、「もやもやを見つけ、対話という屈折で今まで発見できなかった知識やアイデアが見えるようになろう」という思いを込めた。

大学生が感じる「もやもや」とは…

 10月中旬。生田キャンパス…

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