能登半島で相次ぐ地震の原因解明か 目をつけたのは地震波の速度
佐々木凌
石川県能登半島地方で相次いでいる地震について、東京工業大の中島淳一教授(地震学)は「流体の上昇が原因だと突き止めた」と4日に発表した。地下に沈み込むプレート(岩板)からしみ出した水が上昇するなどして、引き起こした可能性があるとみている。
この地域では2020年12月ごろから地震活動が活発化し、今年9月末までに震度1以上の地震が217回、うち震度3以上は32回発生している。6月19日には、マグニチュード5・4、最大震度6弱を観測した。
ある地域で同規模の地震が一定期間集中して起こる地震は群発地震といい、火山周辺で発生することが多いと考えられてきた。だが、能登半島周辺には火山は確認されておらず、原因については分かっていない。
中島さんの研究では、震源近…