「事件」が転機、熱心に投票呼びかけ スポーツと政治の関係に変化
緊張感ある音が、どこか試合前を連想させる。
画面はクリス・ポール選手(サンズ)からレブロン・ジェームズ選手(レイカーズ)へと切り替わった。
マルコム・ブログドン選手(セルティックス)が続き、こう語りかける。
「意見をすることは大事。自分の周りの世界で起きていることにも」
米プロバスケットボールNBAが、公式サイトなどで流している30秒のコマーシャルだ。
11月8日の米中間選挙に向けて、リーグを挙げて投票を呼びかけている。
「VOTE(投票しよう)」と入ったユニホームやTシャツなどを着た選手が映し出され、「試合に加わろう」と選挙参加のメッセージで締めくくられた。
米スポーツ界では近年、投票への呼びかけ運動が定着してきた。
NBAは熱心なリーグの一つで、今年は珍しい行動にも出た。
公式サイトによると、ファンを投票に行かせたい目的から、今季は投票日(8日)にどのチームも試合を開催しない。
代わりに、前日7日には全チームの試合(計15カード)が開催。投票を最終アピールするのだという。
投票呼びかけは、米プロフットボールリーグNFLも行っていた。今季も試合中継のテレビCMや、公式サイトで特集ページを展開。全32チームと選手がサポートしている。
状況変わったスポーツ界
一昔前まではスポーツと政治は切り離すべきだ、という論調が多かった。今では影響力の高さを考えてあえて発言や行動をする選手や団体も多い。
テキサス大オースティン校の…
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