万博の会場建設入札で相次ぐ不成立 総工費1850億円の上ぶれ指摘
添田樹紀 諏訪和仁
2025年大阪・関西万博の会場建設工事をめぐり、運営主体の日本国際博覧会協会が実施した入札が相次いで不成立となっていることがわかった。資材高騰などが要因とみられている。協会は再入札手続きを進めているが、総工費1850億円が再度上ぶれする可能性が指摘されている。
不成立となった入札は10月末までに4件。そのうち、生物学者の福岡伸一氏が手がけるテーマ館(予定価格12億円)▽各参加国や自治体の公式行事などを行う小催事場(同27億円)▽海外などからの賓客を迎える迎賓館(同27億円)の3件は、予定価格内での入札がなかった。また、音楽や演劇のためのステージを備える大催事場(同48億円)は、入札自体がない「不調」となった。
協会は「様々な経済状況の変…