杉田水脈政務官、同性愛者は「生産性ない」寄稿の撤回を否定
同性愛者を念頭に「生産性がない」などと表現した論文を月刊誌に寄稿した杉田水脈総務政務官に対し、同性愛者であることを公表している立憲民主党の石川大我氏が9日、参院倫理選挙特別委員会で、謝罪と撤回を求めた。杉田氏は「配慮を欠いた表現をしたことは、率直に反省している」と述べたが、撤回は否定した。
杉田氏は2018年7月発売の月刊誌「新潮45」に、同性カップルを念頭に「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと寄稿した。石川氏は委員会で「私も政務官の言うところの『生産性がない』当事者の一人」と語り、撤回と謝罪を求めた。
杉田氏は「つたない表現によって、結果として不快に感じたり、傷つかれた方がいらっしゃることは大変重く受け止めている」と述べたが、「差別をするような意図も全くないし、論文の中でもそういう気持ちは一切持っていないと申し上げている」として、撤回しない考えを改めて示した。
委員会では、重度の障害があり、全身がほとんど動かせず話すこともできない、れいわ新選組の天畠大輔氏も、杉田氏に質問した。
天畠氏は介助者を通じて「生…
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■『新潮45』での杉田水脈寄稿の問題は「生産性がない」発言だけではない あなたはもう忘れたかしら『新潮45』という雑誌があったことを。この記事で取り上げられている杉田水脈発言が大炎上したが、その後、この発言を擁護する特集を組み、抗議の火
- 【視点】
天畠大輔さんは、14歳のときの医療事故が原因で、自分ではほぼ何もできないほどの重度の障害を負いました。手でものをもったり書いたりすることはできません。歩くこともできません。自分で寝返りをうつこともできません。口の中の食べ物をひとりでかんで