トランプ氏推薦の「ドクター・オズ」が落選 激戦州の熱狂なき選挙

有料記事アメリカ中間選挙2022

ペンズバーグ=清宮涼
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 米中間選挙で、バイデン大統領の民主党による善戦を象徴する激戦州となったのがペンシルベニアだった。引退した共和党上院議員の議席を争う選挙区で、トランプ前大統領の推薦候補は民主党候補に敗れた。何が勝敗を分けたのか。最終盤の戦いを追った。

 7日、投開票日前夜。トランプ氏の推薦を受けた心臓外科医のメフメット・オズ氏(62)は州東部ペンズバーグで集会を開いた。参加した看護師のリサ・フレイムさん(52)は「経済はひどいし、犯罪は深刻だ。国には変化が必要だ」とオズ氏を支持する理由を挙げた。トランプ氏の推薦も後押しになったという。

 オズ氏の集会には、トランプ氏のスローガン「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」や、次の大統領選への出馬を求める「Trump 2024」などと書かれた帽子をかぶる人たちが多い。聴衆のほとんどが、トランプ氏の支持者のように見えた。

 健康情報番組の司会を務めたオズ氏は、「ドクター・オズ」の愛称で知られ、全米で高い知名度を持つ。だが「セレブ外科医」の印象も強く、共和党内の保守層からの人気は高くなかった。4月にトランプ氏の推薦を受けたことが、混戦となった共和党の予備選を勝ち抜く大きな要因となった。

 トランプ氏にとっても、中間…

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2022年11月11日10時53分 投稿
    【視点】

    ペンシルベニア州はじめ民主党の全体的な善戦を支えたのが若年層の投票だ。今回18-29歳のZ世代の投票率は30%前後で、この数字自体は高くない。しかしこの世代は圧倒的に民主党を支持している。タフツ大学にある市民学習・参加に関する情報研究センタ