卵子凍結の「光と影」 東大卒39歳が感じた「男性モデルへの迎合」
20代のとき、友人の結婚式でご祝儀の3万円を払うたび、いつか自分に戻ってくると思ってました。
自分が結婚しないとは全然思ってなかったですね。しかるべきタイミングで「普通の結婚」をするんだと。
29歳の時なんか、結婚に超焦ってて。男性と出会う機会もなくて、夜な夜な合コンに行ってました。
そんな私にとって、出産に対するオプションの一つが卵子凍結でした。
オプションができたっていうのは、私をすごく力強くしたと思います。自分で生き方を選択することができるんだと。
36歳のとき、友人に勧められたのがきっかけです。
実際にクリニックに行って検査を受けたら「卵巣年齢50歳」と言われました。帰りの電車で泣いてしまうくらいショックだった。だから、急いで卵子凍結やったほうがいいかなと思いました。
1回で十分な卵子の数がとれなくて、36~37歳にかけて5回とりました。
信州大学の特任教授で家族法学者として活躍する山口真由さん(39)は、妹との2人暮らしです。最近、女性の人生に関して特定の価値観が自身にも刷り込まれていることに気づきました。そう考えるようになった経緯などについて振り返ってもらいました。
でも、メンタルにきちゃいま…

Think Gender
男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る]