米消費者物価、8カ月ぶり8%台割り込む 市場予想下回る

ワシントン=榊原謙
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 米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月より7・7%上昇した。伸び率が8%を割るのは8カ月ぶり。事前の市場予想(8・0%上昇)も下回った。12月にも利上げペースの減速を模索する米連邦準備制度理事会(FRB)の背を押す内容だ。

 食費は10・9%、住宅費は6・9%、ガソリン価格は17・5%、それぞれ前年同月を上回った。一方、CPIの前月比については0・4%の上昇となり、9月と同様の伸びを示した。

 FRBはインフレ抑制へ0・75%幅の大幅利上げを4会合連続で続けてきた。ただ、大幅利上げが景気を減速させる懸念も強まっており、早ければ12月会合で、利上げ幅の縮小に着手する方針を示している。インフレはなお続いているものの、市場予想を大きく下回る今回のCPIは、利上げペースの減速にはプラス材料だ。

 インフレは食料品価格や住宅費、光熱費など米国民の生活に身近な費目で激しく、8日に投開票された米中間選挙でも大きな争点になった。

 CPIが市場予想を下回ったことを受け、米国の金利が急低下。この影響で、米ニューヨーク外国為替市場では円が急騰した。一時、1ドル=143円台と、発表前から3円近く円高ドル安が進んだ。FRBの今後の利上げペース鈍化や、政策金利の到達点がこれまでの想定より低くなるとの見方が広がった。(ワシントン=榊原謙)

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