円急騰、一時141円台に 米国の大幅利上げの観測が後退 NY市場

ニューヨーク=真海喬生
[PR]

 10日の米ニューヨーク市場で円高と株高が進んだ。この日に発表された米国の10月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、大幅利上げの観測が後退。ニューヨーク外国為替市場では一時、1ドル=141円台と、CPIの発表前から4円ほど円高ドル安が進んだ。

141円台は約1カ月半ぶり。株式市場でも主要企業でつくるダウ工業株平均が一時、前日より900ドル超と3%近く値上がりした。

 激しい物価高を抑えるため、米連邦準備制度理事会(FRB)は急ピッチで利上げを進めてきた。政策金利は通常の3倍となる0・75%幅の引き上げを4会合連続で続けている。世の中の金利を上げることで消費や投資を抑え、物価高を抑えようとしている。

 10月のCPIは前年同月より7・7%上昇と8カ月ぶりに8%台を下回り、市場予想の8・0%も下回った。この結果から市場では、まだ激しい物価高(インフレ)が続いているが、ピークを超えたとの見方が浮上。次回12月の会合でFRBが0・50%幅に利上げ幅を縮小するとの予想や、政策金利の到達点がこれまでの想定より低くなるとの見通しが広がった。

 米国の金利が低下し、日本の金利との差が縮小。外国為替市場では金利が下がったドルを売り、円を買い戻す動きが広がった。株式市場では、政策金利を上げすぎて景気減速を招くとの見方が後退し、株式が買われた。(ニューヨーク=真海喬生)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント
  • commentatorHeader
    後藤達也
    (経済ジャーナリスト)
    2022年11月11日9時37分 投稿
    【視点】

    半日ほどで6円以上も円高が進む強烈な値動きでした。 きっかけは米インフレ指標(CPI)が市場予想を大きく下回ったこと。この1年あまり「インフレはそろそろピークアウトする」と言われ続けましたが逃げ水のように物価は上がり続けました。ただ、今回

富はどこへ 異次元緩和10年 5つのなぜ

富はどこへ 異次元緩和10年 5つのなぜ

金融緩和とは結局、何だったのか。分かりやすいイラストや専門記者の解説で探るとともに、私たちの暮らしへの影響を検証します。[記事一覧へ]