情報社会のなかで「うた」の心を動かす 澤村斉美「うたをよむ」

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 11月13日付朝日歌壇・朝日俳壇面のコラム「うたをよむ」をお届けします。今週の筆者は歌人の澤村斉美さん。全国短歌大会の入選歌や、日露戦争で軍医として従軍した森鷗外の一首を引用しながら、「うた」の心は動いているか、と問いかけます。

うたをよむ

 現代人が1日に受け取る情報量は平安時代の人の一生分にあたるらしい。という話を短歌仲間から聞いた。「平安時代人一生分」の私の今日一日……を毎朝思う。

 情報が日々、私たちの目を、耳を、脳を、恐ろしいレベルの量と速さで上滑りしていく。それに対して私たちは耐性ができているが、耐性は、感性の鈍麻と表裏一体。例えば、ロシアによるウクライナ侵攻から9カ月、やむことのないその報道は流れ去る情報になりかけていないだろうか。「うた」の心は動いているか。

 「避難した妊婦の出産どうす…

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