保健師「慢性疲労、精神追い詰められ」 大阪府職員、過労死ライン増
新谷千布美
新型コロナ対応に追われた2021年度、大阪府職員712人が月80時間を超える時間外勤務(残業)をしていたことがわかった。「過労死ライン」とされる月100時間超も383人いた。最多の職員は年間合計1692時間、月平均141時間に上った。
11月11日の府議会総務常任委員会で、自民党の原田亮氏の質問に府が答えた。
21年度は、新型コロナの第4波から第6波があった。府内の1日あたりの新規感染者数は1万人を超え、死者数は全国で最多となった。
府人事局によると、21年度に1回でも月80時間を超える時間外勤務をした職員は、知事部局約8300人のうち712人。このうち383人は月100時間超、18人は月200時間超を経験していた。
延べ人数でみると、月100時間超の時間外勤務があった職員は858人で、19年度の4・7倍だった。
特に新型コロナ対応にあたる健康医療部などで時間外勤務が多かった。全職員の平均は月16・2時間だったが、直近10年間で最多だった。
府の保健所で働く保健師の5…