波が直撃、20階建て住宅が揺れる クレオパトラの都、水没の危機

有料記事

アレクサンドリア=武石英史郎
[PR]

 海岸に立ち並ぶ、20階建てほどの高層住宅群。その足元の壁際まで、波が打ち寄せてくる。

 「今は夏で波が穏やかだからまだいい。海が荒れる冬の数カ月間、5~6回は家の1階部分まで波が入ってくる」

 地中海に面して広がるエジプト北部の街アレクサンドリア。北東端のアブキール地区に住むアブ・ヤシンさん(38)は、不安げな表情で話す。

 かつて高層住宅と海の間には、20~30メートルの砂浜があった。2015年冬、嵐にともなう高潮が襲い、砂浜が消滅。海岸から住宅街の奥へ30メートルほどが冠水した。

 「あの時から気候自体が変わった。夏は蒸し暑く、冬は風雨や波が強くなった」

1千万人、移住を迫られる可能性

 冬の間は、打ち寄せる波が直…

この記事は有料記事です。残り1410文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント