ロナルド博物館に「唯一ないのがW杯」 故郷マデイラ島民が託す思い

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岩佐友
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 首都リスボンから南西約1千キロの大西洋上に浮かぶポルトガル領マデイラ島はワインで有名な観光地だ。

 年間約200万人が利用する空港は2017年、島の英雄の名を冠した。

 「クリスティアノ・ロナルド・マデイラ国際空港」

 玄関口の脇にあるブロンズ製のロナルドの胸像が真っ先に来訪者を迎える。

 実はこの像は2代目だ。初代は空港の改称とともにお披露目されたが、「顔が似ていない」「世界的スターに失礼だ」と非難が殺到し、作り替えられた。島の人々に愛されているからこその逸話とも言える。

 地元住民によると、1~2年に1回ほど、ロナルドは故郷の島に帰り、母や兄と一緒に過ごすという。

 最近では新型コロナウイルスの感染が拡大し、欧州のリーグが中断した20年3~5月にも滞在した。

 その間、ロナルドがコンディション調整のためにトレーニングをしたのが、10歳の頃に入った島の2大クラブの一角ナシオナルの練習場だ。ユースチームのGKとともに練習したという。

 練習場は急勾配の坂道を上った先にある。クラブのスタッフ、マルタさん(44)は「小さい頃に、この坂道でボールを蹴っていたから、足腰が鍛えられた」と教えてくれた。

 「彼はこの島のヒーロー。私の息子もこのクラブでロナルドに憧れてプレーしている。みんなの誇りです」

 島でロナルドのファンが必ず立ち寄るのが、州都フンシャルの海沿いに建つ「CR7博物館」だ。

 広報担当のヌノ・メンデスさ…

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