第4回プロフェッショナルじゃない生き方 M-1芸人半数がアマという真実
好きなことを仕事にしなくても、楽しく生きられる。やりたい気持ちがあれば――。
日本一の漫才師を目指す大会「M―1グランプリ」は、それを証明している。
出場者の53%はアマチュア漫才師。プロ芸人がしのぎを削るイメージの強い賞レースだが、実態は違う。
今年は総勢3917組のアマチュアが出場している。大会の全出場者7261組の半数以上を占め、無視できない存在だ。
彼らはなぜM―1に出るのか。漫才を始めたきっかけは?
無名ゆえ、真実は謎に包まれている。
熟年夫婦の危機に
たとえば、新潟のアマチュアコンビ「つまようじ」も不思議さを醸し出す。
2008年にコンビを組み、18年からは5年連続で出場している。今年も2回戦まで進んだ。
2人は私生活でも相方で、そろそろ還暦を迎える。
熟年夫婦に危機が訪れた時、M-1に救われたという。
最強レジェンドの女たち
「結果」を出した伝説のアマチュアもいる。
50代の女性コンビ「変ホ長調」は2006年、わずか結成2年目で決勝へ。
関西弁を持ち味に、多くの素人が2、3回戦までで姿を消す中での快挙だった。ラストイヤーを過ぎて出場権がなくなった今も、史上最強のアマチュアと呼ばれる。
今年は、この2組の秘話がラジオドラマになる。
11月12日、19日、ABCラジオで午後8時半から。
ひもとかれる秘密
一体、どんなドラマなのか。
そもそも、アマチュアにどこまでの物語があるのか。
スター街道を駆け上がるプロ芸人ではなく、前途有望な若手芸人でもない。
それでも、キャストは面白い…