仮想空間「メタバース」から政策提言 NPO代表は20歳の大学生
藤谷和広
千葉県印西市を拠点にインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用し、政策提言をするNPO法人がある。理事長を務めるのは20歳の大学生。11日に都内で授賞式があった「マニフェスト大賞」の優秀賞(コミュニケーション戦略賞)を受賞した。
NPO法人バーチャルライツ(会員約1千人)は昨年3月、慶応大学環境情報学部2年の国武(くにたけ)悠人さん(20)が立ち上げた。メタバース上で交わされた議論をもとに、経済産業省や文部科学省、与野党にデジタル政策に関する提言を出してきた。
官僚や議員との意見交換会のほか、一般ユーザー向けの勉強会やイベントも積極的に開催。テーマはメタバースにおける表現の自由や消費者保護、不登校支援など多岐にわたる。
国武さんは小学生の時、親の転勤でフランスに移り住んだ。そこで、日本の友だちとオンラインゲームに興じたことが原体験にある。
帰国後は県立柏の葉高校(柏…