第10回賃上げ阻む悪循環「こんな国、他にない」 山田久さんの描く打開策

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聞き手・上地兼太郎、石山英明、編集委員 木村裕明
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 日本では長年、賃金が上がらず、政府は賃上げを求めて労使への「口先介入」を繰り返してきました。しかし本来、賃金は労使で決めるのが大原則。労働分野に詳しい日本総研の山田久・副理事長は「日本の異常な状況からすると、政府は介入せざるをえない」「でも政府は万能ではない。政府が言っているからその通りにというのは極めて危険」と話し、英国やスウェーデンの仕組みを参考にしてはどうかと提案しています。

 ――そもそも日本で賃金が上がらないのはなぜでしょうか。

 「労働組合が大手を中心に企…

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