岸田首相、バイデン大統領と会談 狙いは「対中国」…防衛強化も議論

有料記事岸田政権

プノンペン=西村圭史 バリ=清宮涼
[PR]

 岸田文雄首相は13日、訪問中のカンボジアの首都プノンペンで、米国のバイデン大統領と会談した。バイデン氏は14日に中国の習近平(シーチンピン)国家主席と初の対面による会談を予定している。岸田氏も習氏との会談を近く行う方向で調整しており、今回の日米首脳会談では中国への対応について意見交換する。日本の防衛力強化などについても議論する。

 中国は8月にペロシ米下院議長が台湾を訪問した際、台湾を取り囲むように大規模な軍事演習を実施した。短距離弾道ミサイルも発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)にも着弾した。ロシアによるウクライナ侵攻や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮をめぐっても中国の果たす役割は大きい。

 バイデン政権が10月に公表した「国家安全保障戦略」では、中国を「国際秩序を塗り替える意図と能力を持つ唯一の競争相手」と位置づけた。日本をはじめとする同盟国と連携を強化し、中国に対抗する方針を鮮明にしている。

 首相周辺は今回の日米首脳会…

この記事は有料記事です。残り876文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料