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【そもそも解説】「緊急承認」の塩野義コロナ飲み薬 特徴や対象は?

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市野塊
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 塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬が緊急承認されました。7月の審議では承認が見送られましたが、11月22日の審議で緊急承認が了承されました。初めての軽症者も使える国産の飲み薬となりますが、どんな薬なのでしょうか。緊急承認とはどんな制度なのでしょうか。Q&Aにまとめました。

 Q どんな薬なの?

 A 商品名は「ゾコーバ(一般名・エンシトレルビル)」という。薬の成分が、ウイルスの増殖に必要な「プロテアーゼ」を妨げる作用があるとされる。同じ仕組みでプロテアーゼを妨げる作用がある薬として、国内では米ファイザー社製の飲み薬がある。

 Q どう使うの?

 A 対象は、12歳以上の軽症や中等症の患者で、重症化リスクの有無は問わない。1日1回、5日間服用する。厚生労働省によると、12月初めに医療機関に届く。

 Q 使えない人はいるの?

 A 飲み合わせの問題で特定の薬を飲んでいる人は使えない。これは「併用禁忌」と呼ばれ、36種類ある。また、動物実験では胎児に奇形が生じるリスクが確認されていて、妊婦や妊娠する可能性のある人は使えない。

 Q どんな審査だったの?

夏前にも「緊急承認」の可否を審議

 A 「緊急承認制度」で審査…

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