ひまわり8号→9号バトンタッチ 7年後、8号は「墓場軌道」へ
宮野拓也
気象庁の天気予報を支えている気象衛星ひまわり。現在は8号が使われているが、12月13日から、バックアップ機として運用されていた9号に業務を切り替える。さらに気象庁は、後継機の開発開始を来年度から今年度中に前倒しする。
気象庁史上最大の補正予算
ひまわり8号は2015年7月7日から7年以上にわたり、上空約3万5800キロの宇宙から地球の観測を続けてきた。9号は16年11月2日に打ち上げられ、これまでバックアップ機として8号から約60キロのところで待機。2機は同性能で、12月13日に切り替える。その後は8号がバックアップ機として待機し、2機体制を維持する。
一方、気象庁は、23年度から予定していた8号と9号の後継機の開発を今年度中に前倒しして開始し、今年度補正予算に約615億円を計上した。総額約664億円の補正予算は、気象庁としては過去最大となる。
後継機で線状降水帯予測の向上を目指す
後継機は29年の運用開始予…