若隆景の鬼門は5日目まで 数字で明らかな差 理事長のアドバイスは

安藤仙一朗
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(大相撲九州場所2日目 ○若隆景―●霧馬山)

 我慢比べは、関脇若隆景が一枚上手だった。

 前傾姿勢を保ち、小結霧馬山の突き押しにも下がらない。はたきに落ちることなくついていき、上手を取って動きを止めた。頭を付け、辛抱しきれずに上体が上がった相手をじっくりと寄り切った。「下から攻めていこうと。良い相撲だった」とうなずいた。

 7場所連続で勝ち越し中と抜群の安定感を誇るが、序盤は星が伸び悩む場所が続いている。本人は「特に意識していない」と話すものの、今年の成績をみると中盤以降との差が顕著だ。

 秋場所までの初日~5日目の通算成績は、11勝14敗。対して、6日目~千秋楽は38勝12敗となっている。先場所は、初日からの3連敗後に巻き返して11勝を挙げた。

 2日目での初白星で、幕内年間勝利数でトップを走る50勝目。成績次第では、来年初場所後の大関昇進も見えてくる。

 それだけに、周囲からの期待も高い。八角理事長(元横綱北勝海)は「落ち着いて取っていたけど、圧倒する相撲を期待したい」とあえて注文をつけた。「上に上がっていくためには自信を持って取ることですよ。前に出れば安定感が出てきますから」と話す。

 横綱照ノ富士がひざのけがで休場し、大関陣も低迷するなか、安定した強さを発揮できる新しい大関の誕生が待望されている。苦手の序盤から白星を重ね、その存在感を増したいところだ。(安藤仙一朗)

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