人気爆発→撤退のヨックモックがドバイに再び 失敗から学んだ新戦略

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田幸香純
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 かつて、中東の国、アラブ首長国連邦(UAE)で人気を博した日本の菓子がある。

 バターをふんだんに使った薄いクッキー地をロール状にした洋菓子。

 ヨックモックの「シガール」だ。

 10年前の2012年、UAEの首都アブダビに店を出して、世界最大をうたう「ドバイ・モール」にも店を構えた。

 日本から輸入したため、値段は3倍。

 それでも、数万円の詰め合わせが飛ぶように売れた。

 個人の客がシガールの20本入りを100箱単位で買う姿もあった。

 店は中東各国に広がり、一時は29店舗にまで増えた。

 ところが、数年も経たずに急失速した。

 そして17年、UAEから完全撤退した。

 そんなヨックモックが、今年10月、5年ぶりにUAEのドバイに再上陸した。

 味や品質はそのまま。

 ただ、あのときの失敗を見つめ直し、今度こそと再起を期している。

 これは、そんなヨックモックの、失敗からの再挑戦。

この店こそが再出発のかぎ

 国際線の旅客数が世界一とされるドバイ国際空港。

 そこからほど近いところに大型ショッピングモール「シティ・センター・ミルディフ」がある。

 ヨックモックは10月31日、このモールの一角に店舗をオープンさせた。

 6段に重ねたシガールの「塔」や、桐の箱、和風の風呂敷に包まれた詰め合わせが並ぶ。

 スチール缶に収められたヨックモック定番の詰め合わせはもちろんのこと。クッキーをチョコレートで包んだ「ビエ オゥ ショコラオレ」もある。

 中でも目を引くのが、前回の…

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    福田直之
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=経済)
    2022年11月18日14時17分 投稿
    【視点】

    ヨックモックはかつてUAEから完全に撤退しましたが、やみくもな出店によるブランドイメージの毀損を免れたと言えます。現地でのブランド価値が保たれていたからこそ、お茶会文化からカフェ文化に着眼点を変えることで再度の挑戦ができたのでしょう。