世界の総人口が15日、80億人に達しました。
約14億人もの人口を抱え、来年にも世界一の人口大国になると予測されているのがインドです。
経済成長を期待する各国からは、投資や企業の進出も相次いでいます。
でも、政府側はあの手この手で人口爆発を抑制しようとしています。いったい、なぜなのでしょうか。
世界銀行や地元メディアによると、インドは1947年に独立した時点で、約3億5千万人の人口がいたとされる。
1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を示す合計特殊出生率は、60~70年代後半まで5以上だったため、人口が急増。その後は女子の就学率の向上や経済発展、生活様式の変化、政府による避妊具の無料提供などによって、2020年の出生率は2・2まで減っている。
人口の増加は15~64歳の生産年齢人口の増加につながり、経済成長を促す効果が期待される。
巨大な市場もあるため、先進国にとっては、投資先としても魅力的に映る。
3月、首相就任後初の二国間訪問でインドを選択したのは岸田文雄首相だ。「(インドは)アジアの大国だ」と述べ、今後5年間で5兆円規模を投資する目標を掲げた。高速鉄道建設の推進や都市開発、クリーンエネルギーの推進も協議した。
ただ、インド政府にとってみれば、人口の急激な増加は良いことばかりではないようだ。
インドが人口の増加を抑えるために取っている策とは。記事の後半では、子どもが一定数以上いると公職に就けないようにするといった、自治体の奇策を紹介します。
インドの貧困率は19年時点…