米アマゾンが約1万人の人員削減を検討していることが明らかになった。米ニューヨーク・タイムズ紙など複数の米メディアが14日報じた。早ければ今週中に始め、アマゾンの人員削減としては最大規模になる見通しという。米IT大手ではメタ(旧フェイスブック)やツイッターも大規模な人員削減に踏み切っており、コスト削減の動きが広がっている。
同紙によると、削減の対象となるのは、音声認識AI(人工知能)「アレクサ」を含むデバイス、小売り、人事などの部門という。配送施設のパートを合わせると、アマゾンの従業員は9月末で全世界に約154万人いる。
アマゾンはコロナの影響による「巣ごもり需要」を受け、2020年初めからの2年間で従業員をほぼ倍増させた。だが、経済再開で巣ごもり需要が減少し、成長が鈍化している。同社は今月、今後数カ月かけて採用の抑制を拡大する方針を示していた。
アマゾン創業者のジェフ・ベ…
- 【視点】
アマゾンはこの数ヶ月の間に、遠隔医療サービス「Amazon Care」やオンライン生地ストア「Fabric.com」などを終了したほか、自動配送ロボット「Amazon Scout」の試験を停止するなど、事業の見直しを図っているようです。また