「HVの牽引役という役割は節目」 岐路に立つ新型プリウス

有料記事

江口英佑
[PR]

 トヨタ自動車が16日発表した新型プリウスは、これまでアピールしてきたハイブリッド車(HV)の環境性能よりも、デザイン性や走りの楽しさを強調したものになった。世界最先端の環境技術を搭載した車として初代が1997年に発表されてから四半世紀。「環境技術の最先端」の地位が、電気自動車(EV)に徐々に取って代わられる中で、プリウスは岐路を迎えている。

 「幅広い車種でHVが普及し、プリウスが担ってきたHVの牽引(けんいん)役という役割は、一つの節目を迎えた」

 新型プリウスの発表資料には、そう記されていた。

 プリウスはラテン語で「先駆け」を意味する。初代が発売された97年当時、21世紀に向けて化石燃料依存から脱却するための旗艦車種として、時代の最先端を走っていた。

 レオナルド・ディカプリオさんらハリウッド俳優の間で人気になったことも話題になった。燃費の良さが世界に受け入れられ、ピークの2010年には全世界で50万9千台が売れた。

 だが10年代に入ると、状況は変わってきた。各社がHVを投入し、トヨタの中でもHVが広まった。今やトヨタの50車種にHVが導入されており、もはや特別視される存在ではなくなった。燃費だけでみれば小型車の「ヤリス」や「アクア」の方が優れている。

 脱炭素の流れが世界的に加速し、欧米では今後、ガソリン車の新車販売が禁止される方向だ。エンジンと電気モーターを併用するHVも例外ではない。

 米テスラをはじめ、欧米や中…

この記事は有料記事です。残り662文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント
  • commentatorHeader
    福田直之
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=経済)
    2022年11月16日15時7分 投稿
    【視点】

    地球温暖化対策は待ったなしで、走行中に二酸化炭素(CO2)を出さない電気自動車(EV)が注目されています。ただ、記事にあるように火力発電が電源の7割を占める日本では、使う電気が増えれば増えるほどCO2排出が増えます。電源に占める自然エネルギ