ふるさと納税寄付額トップの村に「訳あり」 担当職員はカツオが苦手

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鈴木芳美
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 高知県東部にある芸西村が、ふるさと納税の返礼品に、寄付額3200万円の豪華プランを登場させた。

 11月24日から始まる男子プロゴルフツアー「カシオワールドオープン」の舞台でもある「Kochi黒潮カントリークラブ」の1日貸し切りと「ロイヤルホテル土佐」のスイートルーム1泊2日のセット。来年7~9月の指定日に1組限定(12人まで)で利用できる。

 全36ホールを貸し切りでプレーできて全員にキャディーが1人つく。ホテルもロイヤルスイートルームがある12階フロアを貸し切りにして食事や送迎もある。

 今年9月から返礼品に加えたが、今のところ申し込みはないという。村企画振興課の担当者は「芸西村を知って来てもらいたいのでインパクトがほしかった。海が見えるゴルフコースで『打ちおろし』を楽しんでほしい」と話している。

 人口約3600人の芸西村は、高知市の東約30キロに位置し、ピーマンやナスの産地として知られる。2021年度のふるさと納税で20億円の寄付を集め、総務省の調査では全国の村で1位、中四国地方の自治体でも1位となった。

 寄付額の約6割を占めるのが高知名物の「カツオのたたき」だ。カツオは高知県内全ての自治体が地場産品の共通返礼品として扱える一方で、ふるさと納税を巡るライバルが多いことも意味する。

 そこで芸西村は「訳あり」に活路を見いだした。

 真空パックに入ったカツオの…

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