神奈川からカタールへ、W杯代表に全国最多7人 J発足前に発展の礎
上嶋紀雄
20日(日本時間21日)に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表に、神奈川県出身者が7人選ばれた。出身地別では全国最多で、前回大会の1人から一気に増えた。なぜ多く選出されるようになったのか。関係者に聞いてみると――。
出身地別では2位が大阪府の3人で、「サッカー王国」と言われた静岡県は1人だった。神奈川勢は、日本代表が初出場した1998年フランス大会から7大会すべてで選出されている。
多くの選手が輩出したことに県サッカー協会の河野雅道専務理事(64)はまず「Jリーグが全国最多の6チームあり、その存在が大きい」と話す。ここ6年のJ1では川崎フロンターレが4回、横浜F・マリノスが2回優勝とJリーグを牽引(けんいん)。プロサッカーに触れる場が身近にあり、しかも強いチームがある。子どもたちに与える影響は大きい。
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