袋井・油山寺で500本の眼鏡を供養 業界関係者ら

佐藤英彬
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 使わなくなった眼鏡に感謝の気持ちを込めて供養する「めがね供養祭」が16日、静岡県袋井市村松の油山寺であった。県内の眼鏡店、メーカーの関係者や使用者ら約20人が参加し、約500本の眼鏡を前に手を合わせた。

 県内の眼鏡店でつくる県眼鏡商業協同組合が企画した。1985年から毎年、油山寺で実施しているという。油山寺は全国有数の「目の霊山」として知られている。749年、孝謙天皇が目の病気で寺の薬師如来に祈願し、境内の滝水で目を洗ったところ全快したと語り継がれている。

 鈴木快法住職は「昭和、平成、令和と時代は変われど、人の目に眼鏡が必要なことは変わらない。コンタクト(レンズ)もあるが、眼鏡に勝るものはない」と述べたうえで、「事業をするのは大変かもしれませんが、世のため人のため技術を伝承していってください」と参加者に語りかけた。

 組合の副理事長で、焼津市で眼鏡店を経営する佐藤正次さん(63)は「また1年、良い眼鏡がつくれるよう努力していきたい」。浜松市のパートの女性(46)は、今年春に新調するまで10年以上使った眼鏡を持参して参加。「大切に使おうと思った」と話した。

 供養された眼鏡は、地元のライオンズクラブを通じて海外に寄付されているという。(佐藤英彬)