薄氷で採択のG20首脳宣言 ロシアは折れた インドネシアは粘った

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バリ島=半田尚子 西村宏治 西村圭史
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 ウクライナ情勢をめぐって一枚岩になれなかった主要20カ国・地域(G20)が、首脳会議(サミット)で合意文書の発表にこぎ着けた。インドネシア・バリ島で開かれたG20サミットは16日、ポーランドへのミサイル着弾で主要7カ国(G7)の緊急会議が開かれる予想外の動きもあったが、首脳宣言を採択して閉幕した。機能不全と指摘されたG20は最終局面で踏みとどまった。

 16日午前8時、バイデン米大統領が宿泊するホテルにマクロン仏大統領やショルツ独首相らが続々と到着した。ポーランドへのミサイル着弾について対応を協議するG7と北大西洋条約機構(NATO)の緊急会合だった。

 同じころ、G20議長国インドネシアのジョコ大統領は森林公園で首脳らを待っていた。気候変動への取り組みをアピールするためにマングローブを植樹するイベントが午前9時から開かれる予定だった。

 「午前中のイベントはすべて…

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