ダンゴムシの脚力は4ミリニュートン 人の手まねたロボット作り計測
立命館大のチームが、人間の手をまねた小さなロボットを開発した。ロボットは、触覚に近い機能を搭載しており、この機能を利用して、ダンゴムシの脚力と丸まろうとするときの胴体の力を計測することに成功したという。
今回、チームが開発したのは人間の手や指を模したマイクロハンドという小さなロボット。ソフトコンタクトレンズに近い素材のシリコンラバーで出来ており、指に相当する部位は1本あたり長さ約12ミリ、幅約3ミリ、厚さ約0・5ミリの大きさだ。
指サックのようなコントローラーを人の指に装着することで遠隔操作する。マイクロハンド内には液体金属によるセンサーが搭載されていて、触れた対象物の力や温度を計測することができる。人の手の動きにあわせてマイクロハンドが動くだけでなく、マイクロハンド側が受け取った刺激が装着者の手先にも伝わるようになっている。
13匹のダンゴムシを計測した結果、ダンゴムシの脚の力は4ミリニュートンほど、最大でも約8ミリニュートンと計測できた。体を丸めようとする胴体の力は脚の力よりも強く、平均して8ミリニュートンほど、最大で10ミリニュートンを超えた。重力に逆らって1円玉を持ち上げようとしたときに感じる力が約10ミリニュートンに相当する。
しかし、なぜダンゴムシなのか? 記事後半で教授の思いも紹介します。
そもそもなぜ、ダンゴムシの…