ドルチェ&ガッバーナが語る原点 「着る人のハートに届く服を」

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編集委員・高橋牧子
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 80年代後半から90年代、ドルチェ&ガッバーナの服は、社会で男性と同様に活躍し始めた世界中の多くの女性たちの憧れの的になった。

イタリアのブランド、ドルチェ&ガッバーナは1980年代後半から、高度なイタリア式仕立て技術と社会の気分を融合させて時代の旗手となった。その後もずっとトレンドリーダーでありながら、2010年ごろからその根源である地中海文化に根ざしたもの作りに転換。流行よりスタイルという新しいファッションの軸を作った先駆けでもある。2人にブランドの歩みを振り返ってもらいました。

 仕立てが良く、カーディガンのように心地よく体に沿うボディーコンシャスなスーツや、ランジェリー調のドレス。情熱的な赤や黒に、華やかな花柄やヒョウ柄。フェミニンで、ユーモアもちらりとにじむ。

 「当時の女性たちは自らが自信を持てるような服を求めていたのだと思う」とデザイナーの2人はいう。デザインのミューズは、俳優イザベラ・ロッセリーニモニカ・ベルッチソフィア・ローレン……。「皆、強くて自立して、大胆なセクシーさもあわせ持ち、我々のメッセージの本質を体現していた。女性が自分自身であることを実感するような服を作りたかった」

 デザイナーのドメニコ・ドルチェは58年、イタリアのシチリア生まれ。家族でテーラーを営み、若い頃からその手伝いをしていた。一方のステファノ・ガッバーナは62年生まれ。ミラノでつつましく暮らす家で育った。

 それぞれ学校でデザインを学び、その後に勤めた服飾デザイン事務所で出会った。82年にガッバーナの徴兵期間終了後、共同で事務所を設立。「シチリア出身のドルチェはシンプルさを愛し、私は色とプリントが好き。このミックスから全く異なるコントラストと要素で構成する私たちの美学が生まれた」とガッバーナはいう。

 85年からミラノ・コレクシ…

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