日本はW杯初戦に勝ったら1次リーグ突破率100% 負けていたら…
サッカー日本代表は23日、ワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグ初戦で、W杯過去4度優勝のドイツに2―1で逆転勝ちした。
日本が出場した過去6大会の成績から読み解くと、1次リーグ突破のため、初戦の結果は重要な意味をもつ。
日本の過去6大会の1次リーグ初戦の成績は、通算2勝3敗1分けだ。勝つか引き分ければ、必ず決勝トーナメントに進出している。
2002年日韓大会ではベルギーと2―2で引き分けた。出場2回目で日本は、W杯で初めて勝ち点を獲得した。
10年南アフリカ大会はカメルーンに1―0で勝利。W杯で初めて白星スタートを切った。
18年ロシア大会では、コロンビアとの接戦で後半に勝ち越し、2―1でものにした。
日本はこの3大会はいずれも決勝トーナメントに進んだ(16強)。
一方、初戦につまずいた過去3大会で、1次リーグを突破したことはない。
初出場だった1998年フランス大会はアルゼンチンの攻撃に耐えながら、好機を生かされて0―1で敗れた。
06年ドイツ大会はオーストラリアに後半39分から3失点し、1―3で逆転負けした。
14年ブラジル大会はコートジボワールから1点を先取したが、後半に2失点して1―2で敗れた。
初戦に敗れた3大会では、2、3戦目に勝利を挙げたことがない。短期決戦で立て直すことがいかに難しいかを示すデータといえる。
ちなみに、日本は02年日韓大会から8年周期で、1次リーグ初戦で勝ち点を得て16強に進んでいる。その「法則」に照らし合わせると、カタール大会は1次リーグ敗退となる。(堤之剛)
日本のW杯1次リーグ初戦の成績と大会成績
98年フランス大会 ●0―1アルゼンチン 1次リーグ3試合全敗で敗退
02年日韓大会 △2―2ベルギー 1次リーグ2勝1分け、決勝トーナメント1回戦でトルコに敗れて16強
06年ドイツ大会 ●1―3オーストラリア 1次リーグ2敗1分けで敗退
10年南アフリカ大会 ○1―0カメルーン 1次リーグ2勝1敗、決勝トーナメント1回戦でパラグアイにPK戦の末に敗退
14年ブラジル大会 ●1―2コートジボワール 1次リーグ2敗1分けで敗退
18年ロシア大会 ○2―1コロンビア 1次リーグ1勝1敗1分け、決勝トーナメント1回戦でベルギーに2―3で敗れて16強
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