物言わぬ動物の医療を変えた3D技術 東京農工大科学博物館で企画展

井上恵一朗
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 東京農工大学科学博物館(東京都小金井市)で、3D技術がもたらした動物医療の発展を紹介する企画展「立体で診る~動物医療と先端技術~」が開催されている。CTなどの技術は言葉を話せない動物の診断に役立ち、動物と人間の関係が深まっていることを背景に活用が広がっている。

 X線撮影や内臓の動きがわかる超音波診断。企画展では、そんな始まりの歴史からパネルで紹介する。

 X線撮影の技術革新が、CTスキャナーだ。1990年代初期には動物専用も導入され、急速に普及。磁気共鳴画像法(MRI)もほぼ同時期に利用が始まった。骨や歯を明瞭に写すCTと、脳や神経をみるのに適したMRI。患者となる動物の種類や組織、病気の性質に応じて使い分けて診断していることを、動画を交えて解説する。

 近年では、それらの画像データをもとに作成した3Dモデルに進化。腫瘍(しゅよう)や複雑骨折の状態を再現して手術方針をたてたり、飼い主への説明に役立てたりと活用例を示している。

 東京農工大には共同獣医学科があり、教育現場への導入計画も紹介。解剖などで生きた動物を使うのを避けるために利用される3Dプリンターによる再現骨格などを展示する。

 同館学芸員の上田裕尋さんは「動物に高度医療を望む需要に合わせ、医療も発展してきた。3D技術の活用を通して、人と動物との関わりの変化を感じてもらえれば」。入館無料。来年5月30日まで。井上恵一朗

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